只今pandaに乗れない生活中


by la-panda
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月に囚われた男(2009英)

契約期間:3年
勤務地:月
労働人数:一人
このミッションは、なにかおかしい。

c0004181_18482881.jpgまた愛おしいSF映画に出会えました♪
今年話題だったSF映画『第9地区』の新鮮な切り口もとても面白かったけど、
それと同時期に上映されていたこの映画は、
逆に古風でレトロなSF映画で、しかも制作費は500万ドル、
製作日数33日という超低予算ぶり。

だけどそのチープ感&レトロ感漂う船内や月面、
コンピュータがむしろカッコ良く感じられ、
『2001年宇宙の旅』『ブレード・ランナー』等、
もちろんそれらのオマージュなんだろうけど、
シンプルな音楽も含め
昔のSF好きな私にはたまらない要素がいっぱい。

c0004181_18522765.jpgc0004181_18531980.jpg

なにより密室劇な脚本と、
ほぼ独り舞台のサム・ロックウェルの演技がすばらしく、
映画全体は孤独、悲しみ、切なさ、儚さで溢れていますが、
不思議と良い余韻を残すという、
私にとっては心に残る傑作となりました。

ちなみに監督脚本はデヴィット・ボーイの息子さんで
ダンカン・ジョーンズ
これがデヴュー作なんですって!
公式サイトはこちら

宇宙飛行士のサムは、クリーンエネルギーの資源となるヘリウム3を採掘し地球に送る為、月へと派遣されていた。
しかしあと二週間で契約期間が終了するという頃、
幻覚を観るようになったサムは作業中に事故を起こしてしまう。
基地内のベッドで目を覚ましたサムが観たものは、、、。


SFミステリーとしては定番の○○○○ネタではあるのですが、
この謎解きは早くも前半に訪れ、
むしろその後の心理ドラマに面白さがありました。

あと相棒コンピュータのガーティが、c0004181_1901553.jpg
敵か見方か?のミステリアスな部分も最後まで惹き付けてくれました。
まさに2001年〜でのHAL9000のような存在のガーティですが、
なんと声がケビン・スペーシー
シブくてキレイな声は聞いていてうっとり。
しかもこのガーティにはニコちゃんマークの顔が着いていて、
何パターンかの表情をみせてくれるのです。これがまたなんとも愛らしいのだ。
しばらくはニコちゃんマークを観るとガーティと言ってしまいそう(笑)。


以下ネタバレですので閉じます〜



サム視点のすり替えがうまくて、
事故から目覚めるシーンは見事にだまされました(笑)

自分が使い捨て労働力としてのクローンと知った時のサム、
本当の孤独を知るというのはこういう事なのかと、
こちらも胸が締め付けられるような場面でした。
このときのガーディの涙にちょっと安らぎましたが。

だからこそ出会うはずの無かったクローン同士が出会えた事は
逆に救いに。
すでにくたびれたサムクローンと、再生したばかりで若く行動的なサムクローンが
喧嘩したり、同じ記憶をもとに次第に心をかよわせるくだりにはジーンとさせられます。

同じクローンなのに、まったく違う人物に見えるところは、
おそらく3年の差によるものなのだろうけど、
おなじ人間でもいろんな引き出しがあるんだなあとも思わせてくれて興味深い。
短気な新クローンをみて、奥さんが苦労してた事を客観的に知る旧クローンのシーンとか面白い。

余談ですが、この映画で思い出したのがドラえもんだらけというお話。
のび太の宿題を効率よくやる為に、ドラえもんは未来のドラえもんを何人も連れてくるのだけど、なぜかみな様子がおかしいな話。もう爆笑ストーリーで大好きでした。
まあ、クローンとは話は違うけど、生きてきた時間が違う人物はどこか違うというとこ、
似てませんかね(強引?笑)。

ガーティはほんと魅力的だったなあ。さりげなく返す言葉とかが粋というか。
何代ものサムを見届けてきて、友情に似た感情を持ち始め手助けした?
という解釈は感動的ですが、
私はあくまでもサムを守るというプログラムが、このような形を優先したのかなと。
ある意味究極の忠誠心?というか、それはそれで泣けるわ〜。

c0004181_1962188.jpg
サムロックウェル、先日観たばかりの『アイアンマン2』にも出てましたが、
これまた別人で(笑)
そして『ギャラクシー・クエスト』にも出てたんですねえ〜今後も注目の俳優さんですね♪
『ギャラクシー・クエスト』も最高のSF映画!また見たくなってきたぞ。
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by la-panda | 2010-10-24 20:05 | 映画