只今pandaに乗れない生活中


by la-panda
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武士の家計簿

堺雅人さん主演の『武士の家計簿』観に行って来ました♪
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平日のファースト上映でしたが、ほぼ満席の大盛況!
そして驚くは観客の平均年齢の高さ!
65歳以上はいってたんじゃないかなあ(笑)
そんなあまり経験の無い劇場鑑賞となりましたが、
皆さんマナーはいいし(いびきかいて寝てる人もいましたが/笑)
場内暖かい雰囲気で観る事ができました。

主人公の猪山直之加賀藩で御算用者を勤める下級武士
そろばんバカと呼ばれるほどの真面目な仕事ぶりで、
運良く評価された直之は異例の出世をすることに。
しかしそんな折発覚したのがなんと猪山家の借金だった。


なぜそんなにも借金が?という点が、映画ではさらっと流していたように思うけど、
原作を読むとよく事情がわかります。
ちなみに原作は、実際に古本屋で見つかったという古文書(ほんとに家計簿だった)を読みほどいた同名の教養新書なんです。

モデルとなった猪山家の年収は今で換算すると、
父信之が約500万、息子直之が700万くらいあったのに、
借金はなんと2500万近くもあったのだとか!

決して道楽をしたからでなく、
出費のほとんどは身分費用といわれるもので、
度々の儀礼行事による、武士同士や親戚への交際費用が半端無かったらしい。
また仕事で江戸へ行き来が多くとも出張費は出ないし、
屋敷の維持費、使用人の給料、お布施、、、その他諸々、
出世するほどに、武士としての体裁を保つ費用が増えていくという、
武家社会特有の事情がありました。

とはいえ、これって現代にも通じるお金の話。
こんなリアルな武士の日常が、チャンバラ世界にもあったんだなあと思うと、
時代劇もとても身近な感じがしますね。

というわけで意を決し家計立て直し計画を実行する直之さん。
細かく家計簿をつけるはもちろん、
一切の家財道具(嫁入り道具からお弁当箱まで)を全て売り払います。
猪山家の大ピンチではありますが、
このあたり結構コミカルに描いていてクスクス笑わせてもらいました。

直之を演じた堺さんは今回笑顔はほとんど封印(笑)。
冗談も通じない感じの真面目っぷりが逆に可笑しく、
そんな旦那さんを支える妻、仲間由紀恵さんの前向きさと、
じいじばあばを演じた中村雅俊さんと松坂慶子さんの、
大げさでないユーモア溢れる演技は微笑ましかったですねえ。
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しかし後半は雰囲気が一転。
直之が息子に厳しい教育を施すシーンがメインに。
家計簿をつけさせ、そろばんと書道をしつけ、少しの甘えも許さない。
やや行き過ぎた感が、やがて確執に発展するのですが。。。

後半は駆け足的だったのと、かかる音楽がなんだかシリアスで、
別にそんな辛く悲しそうなシーンにしなくても、、、と思った所もありますが、
激動の幕末を生き抜いた猪山家を観てて、
節約だけでなく、父と子の絆の中に、
不安な時代をどうのり切るかのヒントがあったんだなあと感じました。
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いつも凛とした父の姿をみせる直之の生き様はどんな時もまっすぐ。
見栄や外聞を捨て財産を売り払っても、
自分に課せられた仕事へのプライド武士の品格だけは持ち続けてるんですよね、
それがとてもかっこよかったです(地味だけど/笑)。

あとこの映画に流れてる品の良さがよかったですねえ。
そろばんを弾く武士達の仕事風景、
家族で囲む食事シーン、
毎朝玄関で見送るシーン、
何度と挿入されるこのシーンが奥ゆかしく美しく映りました。
そろばんを弾く音が、パラパラと降り掛かるように鳴り響くのも心地よかったなあ.

c0004181_19385976.gifそして品といえば堺さん!
大河ドラマでの山南敬助家定でもそうでしたが、
この方、所作がほんとに美しいんですよね〜。
ちょんまげも含め、ほんと時代劇の似合う人だなあとしみじみいたしました。
あれ?やっぱり最後は堺びいきな感想になっちゃいましたか(笑)

こうやって私が時代劇の感想を書くようになったんですから、
日本の俳優さんも好きになってみる物ですねえ(笑)。
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by la-panda | 2010-12-18 20:23 | 映画