『イリュージョニスト』『英国王のスピーチ』『ブラック・スワン』感想ちょい書き
2011年 09月 16日
イリュージョニスト(劇場鑑賞)
『ベルヴィル・ランデブー』のシルバン・ショメ監督が、
ジャック・タチの映像化されなかった遺作を、アニメーション化したという作品。
題名そのままに魔法がかかった美しきアニメの世界に
ただただうっとり!
ユニークでありどこか物悲しい雰囲気の手品師達が、
時代の移り変わりを優しく映し出す。
主人公の手品師がタチにそっくり!
アップがない所や風刺の効いた描写等、
タチへのものすごいリスペクトを感じます。
無償の愛という言葉でこの映画を表現するなら、
『おおきな木』という絵本にも通ずるものがあるよなあと。
だからどこまでも切なさは残るが、どこまでも優しい。
凄く好きなアニメには違いないけど、
個人的にはショメ監督には、もっと毒のある、
ベルヴィル〜のようなデフォルメの激しいキテレツアニメを希望したいな♪
ちなみにタチの映画で私がすきなのは『トラフィック』。
このポスターのアートセンスにしびれるわ〜。
英国王のスピーチ(レンタル鑑賞)
国王においてスピーチは最も重要な任務であるだけに、
これは吃音を克服するストーリーという以上に、
逆らえない運命に真っ直ぐに向き合った男の
重圧と覚悟を描いた映画であったんだろうな。
そのジョージ6世の心を徐々に開いた言語聴覚士との関係が素敵。
はじめから身分関係無しに接する態度や、度々の衝突、そして芽生える友情。
でも常に心では敬意をもって接しているのだ。
見せ場であるラストのスピーチの内容がなんともやるせないのだけど、
だからこそ余計に、必至でマイクに向かう国王の姿に、
国民へ示した力強い覚悟を観たのでした。
地味な映画と言われているけど、それだけに良質な映画だったと思う。
コリン・ファース、ジェフリー・ラッシュ、ヘレナ・ボナムカーター、
皆大好きな役者さんだあ!
ブラック・スワン(レンタル鑑賞)
観るではなく体感する映画とはまさにこれか!
鏡と刃物が出てくるたびにドキドキな(笑)ホラー演出で魅せる、
不安、焦り、恐怖の色に塗りつぶされた世界。
それがダークサイドに落ちた瞬間の快感といったら!
そして常に辛気臭かったニナの表情が一転した、
ラストでの一言とあの表情!
ナタリー・ポートマンの気迫の演技に、
ぞぞぞぞぞ〜っと鳥肌がああああっ!
あらためて「白鳥の湖」という曲のものすごいエネルギーも感じたり。
中身は全然違うけど、芸術性や感情表現、
ハッピーエンドな悲劇!?という意味で
『ダンサー・イン・ザ・ダーク』を思い出します。
観たあとしばらく立ち上がれないほどの余韻という点も同じだし(笑)
うん、まあでもビョークにはかなわないけどね〜。
コーエン兄弟のリメイク西部劇『トゥルー・グリット』や
ベン・アフレックの『ザ・タウン』も男臭さが私好みで面白かったので、
このまま一気に感想書きたかったけど、
力つきたのでまたの機会に(ないかな;)
『ベルヴィル・ランデブー』のシルバン・ショメ監督が、
ジャック・タチの映像化されなかった遺作を、アニメーション化したという作品。
題名そのままに魔法がかかった美しきアニメの世界に
ただただうっとり!
ユニークでありどこか物悲しい雰囲気の手品師達が、
時代の移り変わりを優しく映し出す。
主人公の手品師がタチにそっくり!
アップがない所や風刺の効いた描写等、
タチへのものすごいリスペクトを感じます。
無償の愛という言葉でこの映画を表現するなら、
『おおきな木』という絵本にも通ずるものがあるよなあと。
だからどこまでも切なさは残るが、どこまでも優しい。
凄く好きなアニメには違いないけど、
個人的にはショメ監督には、もっと毒のある、
ベルヴィル〜のようなデフォルメの激しいキテレツアニメを希望したいな♪
ちなみにタチの映画で私がすきなのは『トラフィック』。
このポスターのアートセンスにしびれるわ〜。
英国王のスピーチ(レンタル鑑賞)
国王においてスピーチは最も重要な任務であるだけに、
これは吃音を克服するストーリーという以上に、
逆らえない運命に真っ直ぐに向き合った男の
重圧と覚悟を描いた映画であったんだろうな。
そのジョージ6世の心を徐々に開いた言語聴覚士との関係が素敵。
はじめから身分関係無しに接する態度や、度々の衝突、そして芽生える友情。
でも常に心では敬意をもって接しているのだ。
見せ場であるラストのスピーチの内容がなんともやるせないのだけど、
だからこそ余計に、必至でマイクに向かう国王の姿に、
国民へ示した力強い覚悟を観たのでした。
地味な映画と言われているけど、それだけに良質な映画だったと思う。
コリン・ファース、ジェフリー・ラッシュ、ヘレナ・ボナムカーター、
皆大好きな役者さんだあ!
ブラック・スワン(レンタル鑑賞)
観るではなく体感する映画とはまさにこれか!
鏡と刃物が出てくるたびにドキドキな(笑)ホラー演出で魅せる、
不安、焦り、恐怖の色に塗りつぶされた世界。
それがダークサイドに落ちた瞬間の快感といったら!
そして常に辛気臭かったニナの表情が一転した、
ラストでの一言とあの表情!
ナタリー・ポートマンの気迫の演技に、
ぞぞぞぞぞ〜っと鳥肌がああああっ!
あらためて「白鳥の湖」という曲のものすごいエネルギーも感じたり。
中身は全然違うけど、芸術性や感情表現、
ハッピーエンドな悲劇!?という意味で
『ダンサー・イン・ザ・ダーク』を思い出します。
観たあとしばらく立ち上がれないほどの余韻という点も同じだし(笑)
うん、まあでもビョークにはかなわないけどね〜。
コーエン兄弟のリメイク西部劇『トゥルー・グリット』や
ベン・アフレックの『ザ・タウン』も男臭さが私好みで面白かったので、
このまま一気に感想書きたかったけど、
力つきたのでまたの機会に(ないかな;)
by la-panda
| 2011-09-16 20:15
| 映画