ミッション:8ミニッツ
2011年 11月 13日
『月に囚われた男』のダンカン・ジョーンズ監督2作目ということで、期待大に
行って来ました。
「映画通ほど騙される」という強気のコピー(笑)、
実際は騙されるとか言う類の映画ではなかったので、
逆にハードルあげちゃって損をしているのでは?と思ったけど、
観賞後にラストの展開について延々考えてしまう罠、
(しかも賛否両論)
そしてアクション&サスペンスものと思いきや、まさかの号泣。
いやいや、このコピーは的を得ているような気もしてきましたぞ(笑)
なんにせこんな映画に出会えるからやっぱり映画はやめられないと思える、
私的今年のベストクラスの作品です!
列車の中で目覚めた陸軍のパイロットのスティーヴンス(ジェイク・ギレンホール)。
目の前には知らない女性(ミッシェル・モナハン)が座り、自分がなぜシカゴ行き列車に乗っているのかもわからない。
携帯している身分証を見ると知らない男のもので。
鏡に映る顔もその男だった。
混乱する中列車は大爆発。
次に気がついたとき、彼はあるミッションを与えられている事を知る。。。
この映画少しでも情報はシャットアウトした方が面白いと思うので、
今から観に行かれる方はもうココから読まない方が良いかも。
何度も同じシーンを繰り返すループものといえば「恋のデジャブ」
視点を変えて真相にせまるのは「バンテージ・ポイント」
やり直し人生なら「バタフライ・エフェクト」
何分かだけ人の体の中には「マルコビッチの穴」(笑)
夢から情報を盗むといえば「インセプション」
とにかくこの手のSFものは大好物な私。
これらの要素がいっぱい入っている感じの映画ですが、
それまでと決定的に違い、新しい点は
死んだ人の死ぬ前の残像意識の中へ潜入し、
情報を得るというミッションであること。
まだ実験段階という設定ながら、
犯人を見つけて次の事件を未然に防ごうと、
数時間前に何度も送り込まれる所は、
なんだかすごくリアル。
なにをどうしたって、8分後には電車は爆破。
電車内の人は全員死んでしまうことを繰り返し体験しなければならないなんて、
これに耐えうるのはすごい精神力がないとだよなあ。
さらに自分の戻るべき現実世界はもうないだなんて、なんて孤独な任務なんだ(涙)。
犯人探し&自分が何者であるかの解明ももちろん面白かったけど、
起こった事実は変えることはできないという切なさ、悔しさから
うまれる新しいドラマ
この後半部分が特に素晴らしかった。
ここから完全ネタバレなので伏せます
あと一分だけ生きられるなら何をしたいか?
正直こんなにも死への尊厳というテーマが描かれている事にビックリ!
任務は成功
それでももう一回だけと8分間にかけた最後の人生。
不可能とわかっていてもももう一度全員を助けて終わりたい。
皆を笑顔で終わらせたいというスティーヴンス大尉の想いと
生き方には心から感動しました。
父への謝罪シーン、
車内の人が笑顔で止まるシーンなんて、もうもう涙腺崩壊じゃないか〜〜。
グッドウィン大尉(ヴェラ・ファーミガ)とのやりとりも、
あとで信号による文字のやりとりだけだったんだよなあと想像すると
さらに泣けてくるし。
さて最後の8分が過ぎて以降のパラレルワールドについての見解ですが、、、
このソースコードというシステム状において、
確かにパラレルワールドの誕生はありえません。
でも最初からワープする度にシカゴのモニュメントで二人が映し出されていた点。
列車内の情報だけでなく、途中下車した駅の風景や得た情報などは、
本来潜入したショーンという人の脳には全く無い情報なわけで。
もしかしたら、
繰り返し送り込まれていた場所そのものが、
実はいくつも存在しているパラレルワールドだった(やはりタイムスリップ?)と思えば、
このラストは有りなんじゃないかなと。
メールの件は確かに矛盾してるけど、パラレルワールドとどこかでつながっているという希望だと思いたいし、だからこそ感動するというか。
(もちろん現実では怪奇現象扱い/笑)
でもこれは何度も観てみるとわかる事があるのかも。
乗っ取られたジョーン先生についてもそのまんまなのは気になるが。。。
あのままストップしたシーンで終わっても素晴らしい映画だったと思うけど、
あえてあの幸福感溢れるラストを入れた事の意味。
この映画は何気ない日常に溢れた様々な可能性に気づかせてくれる
人生応援讃歌なのだと思いました。
“Everything's gonna be okay.”
そういえばこのラストを観たあとの感覚、何かに似てると思ったら、
そうだ、海外ドラマの『LOST』だあ!と思ったのは私だけだろうか。
行って来ました。
「映画通ほど騙される」という強気のコピー(笑)、
実際は騙されるとか言う類の映画ではなかったので、
逆にハードルあげちゃって損をしているのでは?と思ったけど、
観賞後にラストの展開について延々考えてしまう罠、
(しかも賛否両論)
そしてアクション&サスペンスものと思いきや、まさかの号泣。
いやいや、このコピーは的を得ているような気もしてきましたぞ(笑)
なんにせこんな映画に出会えるからやっぱり映画はやめられないと思える、
私的今年のベストクラスの作品です!
列車の中で目覚めた陸軍のパイロットのスティーヴンス(ジェイク・ギレンホール)。
目の前には知らない女性(ミッシェル・モナハン)が座り、自分がなぜシカゴ行き列車に乗っているのかもわからない。
携帯している身分証を見ると知らない男のもので。
鏡に映る顔もその男だった。
混乱する中列車は大爆発。
次に気がついたとき、彼はあるミッションを与えられている事を知る。。。
この映画少しでも情報はシャットアウトした方が面白いと思うので、
今から観に行かれる方はもうココから読まない方が良いかも。
何度も同じシーンを繰り返すループものといえば「恋のデジャブ」
視点を変えて真相にせまるのは「バンテージ・ポイント」
やり直し人生なら「バタフライ・エフェクト」
何分かだけ人の体の中には「マルコビッチの穴」(笑)
夢から情報を盗むといえば「インセプション」
とにかくこの手のSFものは大好物な私。
これらの要素がいっぱい入っている感じの映画ですが、
それまでと決定的に違い、新しい点は
死んだ人の死ぬ前の残像意識の中へ潜入し、
情報を得るというミッションであること。
まだ実験段階という設定ながら、
犯人を見つけて次の事件を未然に防ごうと、
数時間前に何度も送り込まれる所は、
なんだかすごくリアル。
なにをどうしたって、8分後には電車は爆破。
電車内の人は全員死んでしまうことを繰り返し体験しなければならないなんて、
これに耐えうるのはすごい精神力がないとだよなあ。
さらに自分の戻るべき現実世界はもうないだなんて、なんて孤独な任務なんだ(涙)。
犯人探し&自分が何者であるかの解明ももちろん面白かったけど、
起こった事実は変えることはできないという切なさ、悔しさから
うまれる新しいドラマ
この後半部分が特に素晴らしかった。
ここから完全ネタバレなので伏せます
あと一分だけ生きられるなら何をしたいか?
正直こんなにも死への尊厳というテーマが描かれている事にビックリ!
任務は成功
それでももう一回だけと8分間にかけた最後の人生。
不可能とわかっていてもももう一度全員を助けて終わりたい。
皆を笑顔で終わらせたいというスティーヴンス大尉の想いと
生き方には心から感動しました。
父への謝罪シーン、
車内の人が笑顔で止まるシーンなんて、もうもう涙腺崩壊じゃないか〜〜。
グッドウィン大尉(ヴェラ・ファーミガ)とのやりとりも、
あとで信号による文字のやりとりだけだったんだよなあと想像すると
さらに泣けてくるし。
さて最後の8分が過ぎて以降のパラレルワールドについての見解ですが、、、
このソースコードというシステム状において、
確かにパラレルワールドの誕生はありえません。
でも最初からワープする度にシカゴのモニュメントで二人が映し出されていた点。
列車内の情報だけでなく、途中下車した駅の風景や得た情報などは、
本来潜入したショーンという人の脳には全く無い情報なわけで。
もしかしたら、
繰り返し送り込まれていた場所そのものが、
実はいくつも存在しているパラレルワールドだった(やはりタイムスリップ?)と思えば、
このラストは有りなんじゃないかなと。
メールの件は確かに矛盾してるけど、パラレルワールドとどこかでつながっているという希望だと思いたいし、だからこそ感動するというか。
(もちろん現実では怪奇現象扱い/笑)
でもこれは何度も観てみるとわかる事があるのかも。
乗っ取られたジョーン先生についてもそのまんまなのは気になるが。。。
あのままストップしたシーンで終わっても素晴らしい映画だったと思うけど、
あえてあの幸福感溢れるラストを入れた事の意味。
この映画は何気ない日常に溢れた様々な可能性に気づかせてくれる
人生応援讃歌なのだと思いました。
“Everything's gonna be okay.”
そういえばこのラストを観たあとの感覚、何かに似てると思ったら、
そうだ、海外ドラマの『LOST』だあ!と思ったのは私だけだろうか。
by la-panda
| 2011-11-13 13:02
| 映画