只今pandaに乗れない生活中


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「コーヒー&シガレッツ」


今年公開されたこの映画、なんと第一話が最初に撮影されたのが20年近く前らしく、以降ジム・ジャームッシュがじっくりと撮りためてきた全11編が、やっと一本の映画になったんだそうです。

ジム・ジャームッシュの映画が好き、オムニバスが好き、コーヒーが好き、出演者も好き、、、な私にとって、もう期待通りの映画でした。

その中身はコーヒー&タバコを手に会話する人の、テーブルでのワンシーンを切りとって集めたようなものばかり。
ストーリーもなくて、会話のほとんどはくだらない、ぎこちない、かっこわるいというものばかりなのに、
全てがかっこいいと感じるという、これぞジム・ジャームッシュのマジックですね。

特にテーブルを上から撮るショットは新鮮。
白黒チェック模様のテーブルに置かれた、丸いコーヒーカップや灰皿が全編に統一感を持たせていて、まさにこの映画のもう一つの主役達といった演出。
まあコーヒーに関してはあまり美味しそうには見えませんでしたけど(笑)。

以下全話の感想を一言。(ネタバレというほどでもないかな)

第一話『変な出会い』
ロベルト・ベニーニ+スティーブン・ライト
ある意味まったく読めないオチが可笑しい。
ベニー二みたいな、あんなせわしないコーヒーの飲み方する人そうはいないでしょう。
彼がゆったりとコーヒーを嗜む姿、一度見てみたい。


第2話『双子』
ジョイ・リー+サンキ・リー+スティーブ・ブシェミ
ブシェミ、やっぱり変な店員役(笑)。でも彼のうんちく話ならいっぱい聞いてみた〜い。
彼を挟んだ双子のシンメトリーな図と、会話のリズムが印象的。


第3話『カリフォルニアのどこかで』(カンヌパルムドール受賞作品)イギー・ポップ+トム・ウェイツ
強烈な個性がぶつかり合わず、噛み合ずで、とにかくかわいい2人。
タバコを久しぶりに吸う理由づけ(屁理屈ともいう)が強引すぎで面白すぎ。

第4話『それは命取り』
ジョー・リガーノ+ヴィニー・ヴェラ+ヴィニー・ヴェラジュニア
長年の腐れ縁って感じが伝わって来る。年取るとやっぱ健康の話なのね。

第5話『ルネ』
ルネ・フレンチ+E・J・ロドゲリス
ルネが絵になりすぎ。確かに注ぎ足したコーヒーっておいしくないよな。

第6話『問題なし』
アレックス・デスカス+イザック・デ・バンコレ
中でも最初っから最後まで平行線な会話だったのがこの2人。意固地というか、不器用というか(笑)
「俺は順調だ。がっかりさせて悪いが、本当に何にも無いんだ」って、女では言いそうにない台詞が面白い。何も話が無くても、会ってコーヒーするって、いいじゃない。

第7話『いとこ同士』
ケイト・ブランシェット
いとこの関係ってやっぱ微妙だと再認識(苦笑)
ケイト・ブランシェットの二役はお見事。


第8話『ジャック、メグにテスラコイルを見せる』
メグ・ホワイト+ジャック・ホワイト
さすが姉弟、会話の間が一番気にならない組み合わせ。
「地球は一つの共鳴伝導体」とつぶやきながら、カップをたたくシーンが素敵。
しかし弟、あんな大きい物カフェに持ち込むなんて(笑)
(ホワイトストライプスの新譜聴きたくなってきたぞ)


第9話『いとこ同士?』
アフルレッド・モリーナ+スティーヴ・クーガン
2人芝居にもなりそうな、中では一番ストーリー性のあったエピソード。
この状況では普通電話番号は教えないよな〜とか思いつつ、納得のオチ(笑)。立場が逆転する表情が見物。


第10話『幻覚』
GZA+RZA+ビル・マーレイ
ビルがかわいい。コーヒーをポットのまま飲めるなんて、普通口からこぼれますから!



第11話『シャンパン』
ビル・ライズ+テイラー・ミード
ラストは文句なしのええ話。じい様らの表情をとらえたモノクロ映像がとにかく美しい。

なにも起こらなくても、会話中の仕草や表情だけでこんなに楽しめるのは、やはり出演者のキャラクターが濃いからなんでしょう。

実は私もおしゃべりってあまり得意ではなくて(多分そう思われてないと思うけど、、、)そういう場で感じる気まずさとか、なんかわかる〜って共感しながら観てたんですが、つくづくコーヒーとタバコって、会話の間を繋いでくれる、粋なアイテムだなと感じましたね。
体に有害という事だけで割り切れないものがあるというか。

この映画を面白いと感じる人は少数派かもしれないけど、うとうとしながらの鑑賞もきっとありでしょう(笑)。
さあて、ゲットしたポスター早速部屋に飾ろっかな♪

監督・脚本:ジム・ジャームッシュ
製作年:2003年(米)
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by la-panda | 2005-09-27 01:44 | 映画