「バス男」/ 「Napoleon Dynamite」(原題)
2005年 12月 11日
タイトルにあえて原題を並べてみました。
(原題のナポレオンダイナマイトってのは、主人公の青年の名前)
だって、電車男ブームに乗っかったようなこの邦題の付け方はひどすぎる〜
全くイケてないですよ。
この映画、バスほとんど関係ありません(笑)。
おまけに日本版ジャケを観るとロゴまで「電車男」にクリソツだし、
上には キタ━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!の顔文字;↓
おいおい、映画の内容完全に無視してるじゃないかあ〜。
このタイトルつけたからって、見る人が増えるとは思えないです。ってか逆にマイナスだったりして。
すみません、もうどこのレビュー観ても同じ事かいてあるんだけど、やっぱり書かずにいられませんでした。
初っぱなからこんな事言ってごめんなさ〜い。
でもそれだけ、映画はよかったって事でして。
この映画、低予算インディーズ作品でありながら全米で大ヒットし、MTVムービーアワードでは作品賞を受賞と話題に。
でも結局日本では劇場未公開だった作品です。
内容はというと、アイダホの片田舎に住むさえない高校生の、ダメダメな日常を描いた、それはそれはユル〜イダル〜イコメディ。
まあ未公開というのも、わからなくもないです(笑)。
正直はずすかなあ、、、という不安を持ちつつ借りてきたのですが、センスいいオープニングクレジットを観た時点で、もう大満足。
のちのち出てくる料理やアイテムを利用したものなんですが、ここがすっごく素敵でセンスよかったです。
映画全体もポップな映像と音楽で彩られていますが、なんといっても主人公のキモ系キャラが絵になってるのがこの映画のすべて。挙動もいちいち可笑しいし、彼をとりまく周りのキャラクター達のシュールな描き方も可笑しい。
皆怪しいしかっこわるいのに、いちいち絵になってましたね。
注)でも笑えるといっても、声に出して笑う笑いじゃあないです。
アメリカンどたばたコメディとは全く違う、シニカルな笑いと言うか、かな〜りダルダルな感じなんで、はまれない人には全く面白くないでしょう。
誰にでもおすすめとはいかないかな。。。
あっ、でもがんばって最後まで観たら、ちょっと目の覚めるようなおいしいシーンが待ってますよ。
JAMIROQUAIファンの方々はぜひここだけでも観てくださ〜い。←って、最初からダルダルなの観るからこそ爽快度が高いんですが。
私はこの映画、オタクとかダメ男とかいうよりも、どこにでもいそうな高校生の日常の一部を描いたものとして受け取ってます。
主人公は確かにイケてないし、ちょっと人とずれてて、いじめられたりもしてるんだけど、卑屈じゃないし、いい奴だし。
そんな不器用に生きる日陰者達の日常を、ユーモアを交えてさらっと描いてあるこの映画は、なんだか愛おしいかったし、好感がもてました。
人それぞれに、いろんな形の青春があるんですよね〜。
では最後にさえない男3人衆の写真を〜。
←この写真スタジオボイスの表紙にも使われましたよね。
でもこの主人公を演じたジョン・ヘダーさん、実はイケメンでしたとさ(笑)。
監督・脚本:ジャレッド・ヘス
キャスト :ジョン・ヘダー、ディードリック・ベーダー、ティナ・マジョリーノ
制作年:2004年(米)
by la-panda
| 2005-12-11 16:47
| 映画