只今pandaに乗れない生活中


by la-panda
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黒い十人の女

c0004181_22245464.jpg市川崑監督作品は語るほど観てはいないのですが、
私にとっての市川崑というと、
やはり金田一耕介シリーズ!
まだ小学生の頃でしたが、犬神家の一族、悪魔の手毬唄他、、、
おどろおどろしい内容なのに、怖いとは思わず独特の映像美にゾクゾクしたものです。
犬神家の一族がずらりと並んだシーンなんて、絵になりすぎだもんなあ。

そんなスタイリッシュな映像の原点といわれているのが
この「黒い十人の女」と聞いていたので、
監督の訃報きいて、思い出したようにレンタルしてきました。


TVプロデューサーの風は結婚しているにもかかわらず、次から次へと愛人をつくっていた。そんな風に愛想を尽かしながらも別れられない本妻と9人の愛人達。
いつしか彼女達の間で、いっそ風を殺してしまおうという話がもちあがり、、、。


c0004181_1935349.jpg
冒頭の女達が次々と出てきて一列になって尾行を始めるシーン、
砂場で男を取り囲むシーン、
殺害を実行しようとするシーン、、、
そんな女達が集うシーンは、
立ち位置まで全て計算されたような構図で、とにかくかっこよかった。

あと白黒のコントラストが強いのも特徴的で、c0004181_1903985.jpg
女優達の妖しい美しさを浮き出させていてうっとり、、、
山本富士子、岸恵子なんて美しすぎですから!
役柄としてはいたって普通の女達なんだけど、皆の女優オーラを感じてひきこまれていったとも言えるかも。
リメイク版は観ていないのですが、今の女優では想像が付かないです。

ストーリーはというと、スリリングなサスペンスというよりはシュールなブラックコメディといった感じ。
幽霊が出てきたり、今じゃ聞かないような台詞の言い回しが独特で、
脚本にも粋さを感じます。
しかしこの終わり方、男の人にはある意味怖いかも〜。

そんな自業自得の風役、船越英二
二枚目顔プレイボーイだけど嫌みがなくて、出来る男とダメ男の両方のセンスを持ち合わせたなんだか憎めないキャラ、はまってましたね〜。
(そうそう、息子の船越栄一郎って、喋り方や物腰が父親そっくりなんだなあと変なところに感心しちゃいました・笑)。


余談ですが、三谷幸喜の新作映画「ザ・マジックアワー」に市川監督が出演してるそうです。(貴重ですね)
劇中映画の監督役のようですが、その題名が「黒い101人の女」なんですって。
それはそれで楽しみ〜。

監督:市川崑
脚本:和田夏十
キャスト:船越英二、山本富士子、岸恵子、宮城まり子、中村玉緒、岸田今日子
製作年:1961年(日)
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Commented by yu_bo_ at 2008-03-09 16:30 x
こんにちはー。僕にとっても市川崑監督と言ったら金田一シリーズです。あの陰影の効いた画、スタイリッシュな立ち位置、美しいですよね。てか怖かったです。今にして思うと、美しすぎて怖かったのかなあ、とも。
Commented by 小夏 at 2008-03-09 20:00 x
テーマとしては現代ミステリー風にアレンジしても十分いけると思うけど、この匂い立つような不気味な味わいは当時の映像からしか醸し出せないものかもしれませんね。女優オーラ然り。
リメイク版の「犬神家の一族」の松嶋菜々子を見て、「これは珠世じゃなーーいっ!」って思っちゃいましたもん。やっぱり珠世は島田陽子じゃないと!(力説)
しっかしla-panda さん、渋いセレクトですね~。まさに発掘モノって感じですよ、これ。
Commented by la-panda at 2008-03-09 22:57
>yu_boさん、そうそう、おっしゃるとおり陰影の効いた画、スタイリッシュな立ち位置ってのがこの映画でも見事なんです。忘れられないシーンが多い映画は名作ですね。
金田一シリーズは小〜中学生のころほんとに好きで、やっぱり金田一は石坂浩二だろーって思ってしまいます。でもテレビシリーズの古谷一行もなんかゆるくて好きでしたけどね。

Commented by la-panda at 2008-03-09 23:08
>小夏さん、この映画はピチカードファイブの小西さんの声でリバイバル上映したり、リメイクもあったりしたので、結構題名は知られてるみたいです。市川監督の中では代表作というよりは異色作らしいですが、この映画凄く好きです。
リメイク版の「犬神家の一族」は観てないのですが、全く同じなんですよね?だとするとなんとなく観る気が、、、珠世は島田陽子!ですもんね(笑)。
「ビルマの竪琴」は両方観ました。ラストの赤い夕日はカラーじゃなきゃっていう監督の気合いもわかるけど、やはり三国蓮太郎のがよかったなあ。
>当時の映像からしか醸し出せないもの
まさにそれですね〜。

Commented by kiyotayoki at 2008-03-10 17:52
今夜、三国蓮太郎のほうの「ビルマの竪琴」をやるみたいですね♪
日本映画はわりと疎くって、市川監督の名作「細雪」もこないだやっと観たばかりなんですが、この映画のこともまったく知りませんでした。でもなんか良さそう♪♪♪
今度、レンタルショップで探してみよっと(^^)v
Commented by la-panda at 2008-03-11 01:38
>kiyotayokiさんが日本映画に疎いだなんて私なんて全然ですよ、息子のゴジラ好きで古い特撮映画を最近みてるくらいです(ラドンが泣ける〜って関係ない・笑)
レンタル多分すぐ見つかると思いますよ。中村玉緒のかわいさにびっくり!ファッションも決まってました。
「細雪」はうっとりするくらい綺麗なシーンが多いんですよね。
今度また観てみますね。
Commented by filmout at 2008-03-22 10:12
お久しぶりでございますです。
元5cutsです。

市川崑かなり好きで、結構脚本しっかりしてる中で映像は実験しまくってるんですよね。この黒い十人の女も凄かったです。中村玉緒が可愛いという。。。

『穴』とか『あの手この手』とかもオススメです!!
Commented by la-panda at 2008-03-23 17:06
>5cutsさん!!お久しぶりです〜ブログ新たに再開されたんですね!楽しみなネタが多いので、またお邪魔させていただきますね〜。

市川崑かなり見てらっしゃるようですね。わりと映像重視でみるほうなので、実験的な映像に感激!奥様だった和田夏十の脚本もいかしてました。
オススメの映画、ありがとうございますまた観てみますね。
私は『穴』というと、脱獄劇を描いた60年のフランス映画が真っ先に浮かびます。あれは傑作でした〜。
Commented by filmout at 2008-03-24 13:58
フランスのやつも好きですわー!
あのラスト圧巻ですよね。
by la-panda | 2008-03-08 19:21 | 映画 | Comments(9)