只今pandaに乗れない生活中


by la-panda
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30
なかなか映画感想書く気分になれず、ジョニー・トー祭り中断してましたが、
いつも幅広い映画ネタで楽しませてくれる、愛すべき映画達のmicchiiさんが、
ジョニー・トーのベスト作品を募集してらっしゃったので、
それに乗っかった形で一旦区切りをつけようかと。

なんとトーさん作品は70作品以上あるらしい!
その中で私が見たのはたったの12作品、、、
う〜む、トーさん信者への道は遠いよ。というわけで10位から

10.ブレイキングニュース(大事件)
c0004181_512868.jpgどうやって撮ったんだ?とびっくりの冒頭7分のワンカット長回しシーン!
この銃撃戦だけでも、もう十分見る価値あり。
犯人対警察のメディアを使った駆け引き的展開は、
まあお笑いというか、緊張感は薄いけど、
これぞ香港な、迷路のような高層アパートが舞台なのが面白かった。
そこで飯を食う?な、トーさんお約束のシーンも愛おしい。
強盗団リーダー、リッチー・レンの暖かみあるクールさがよかったけど、
ケリー・チャンの魅力がイマイチなのが惜しかったな。
なんか彼女の猫眼ばかりが印象的で(笑)



9.エレクション(黒社会)
c0004181_545566.jpg決してスタイリッシュとはいえない(いや映像は間違いなくスタイリッシュなのだが)、
ゴツゴツした感触、
これぞ香港ノワールの本気!を観た感じ。
だいたい銃じゃなく鉈だし;
実際の香港マフィアは銃は使わないのだとか。
古典的な制裁シーンもえげつなかったけど、
権力闘争での男達の迫力の戦いぶりに圧倒されるのだ。
とはいっても一番印象深いのが、歴史を感じる長老達のお茶のシーンだったりする。
ラストはびっくり展開だったけど、
観終わってみればわかりやすい映画。



8.エレクション 死の報復
c0004181_5151555.jpg
↑からの2年後再びおこなわれた会長選挙
内部抗争というだけでなく、
香港新時代への黒社会のあり方を問うた、
やるせなさが残るラストがとても印象的で、余韻も半端無かった。
なんといっても、本気になったら堅気の人間の方が怖え〜と思わせる
そこまでやる!?な制裁シーンがとにかく強烈すぎ!
それでもトーさんならではの美学で魅せてるところが凄いんだけど。
とてもじゃないが何度も見る気にはならないけど(笑)、
奥深さや完成度の高さでは忘れられない映画には違い無い。


7.冷たい雨に撃て、約束の銃弾を(復仇)
c0004181_5275117.jpg
トーさん映画の入り口となった私的記念すべき?作品。
初見ながら、男の美学炸裂な演出に、
間違いなくこの監督さんは好き!と確信した映画。
邦題は不評だったようだけど、
私はこのクサさが映画を表していて有りだと思ったぞ(笑)

感想はこちらで〜







6.PTU
c0004181_5292722.jpg
トーさん映画を知らずにいきなりこの作品を観たなら、
なんじゃこりゃ?な世界だと思うけど、
トーさんファンとなった今ではこれがたまらないのだ〜。
正直ストーリーは大した事無いんだけど、
スタイリッシュな映像美ではこれが一番かも!
夜の香港のファンタジックな美しさと
PTUが自然に組むフォーメーションとが、
いちいちマッチしてカッコいい〜。
ラストなんて、PTUのその構図が撮りたかっただけしょう監督!みたいな(笑)
冒頭の語らずして関係性を観せる演出はさすが!



5.天使の眼 野獣の街
c0004181_5405011.jpg
トーさんは製作のみなのですが、
これもエントリーOKということで、入れさせていただきました。
いわゆるなんじゃこりゃ?なシーンはなく、
全編緊張感が溢れる点、
女性目線での普通の感情が込められていて共感しやすい点では、
一般的にはこちらの方がうけると思う。
でも全然知られてないよね;
日本でのリメイクの話はどうなったのだろう?
感想はこちらで〜




4.デッドエンド(暗戦)
c0004181_5415913.jpg映像に古くささはあるものの、
一体なにが起ころうとしているんだ?というストーリー展開に引き込まれる。
なんといっても完全犯罪を仕掛けるアンディ・ラウの魅力全開!
バスの中だけの一瞬の恋人なんて、
そこにアンディがいるから成立するんだよなあ。
このシーンのさりげなさ、恋愛映画見るより、よっぽど胸キュンですぞ。
でもそれ以上に、立場を越えた男の友情ものにメロメロだった私。
ラストの車の中のラウ・チンワンとアンディのやりとり、
その結末とか、粋すぎて泣けるじゃないか〜
このときのアンディの表情が最高です。
、、、っと、アンディアンディ言ってるけど、
個人的には交渉人のラウ・チンワンの方が好き。
というかこの人の存在自体がジョニー・トー映画の香り(笑)

3.スリ(文雀)
c0004181_552125.jpgハードボイルドな世界でなく、
こんなこじゃれた映画も撮れるんだなあとトーさんの幅広さに感心!
映像にみる香港の街並のカラフルさと、モノクロ写真に見る香港の人達の表情が素敵!
もともとはミュージカル映画を撮りたかったけど、予算が無かったから、
と、トーさんのコメントにありましたが、まさにそんな感じ。
しかしクライマックスの雨の中のスリ対決のありえない演出ったら!
あんな詩的なスリ対決、他の人には撮れないっしょ!
ヤムヤムの部屋とかオシャレ過ぎっしょ!
自転車に相乗りするいい歳した男達、かわいすぎっしょ!(笑)


2.ミッション/非情の掟(鎮火)
c0004181_5573342.jpg
地味な映画だけど、ジョニー・トーここにあり!ともいえる大傑作だと思う。
ちなみに映画秘宝の2000年代ベストで14位にランクインしてるらしい。
静かなのに圧倒的な銃撃戦、スマートな男達の絆の描き方、
他に無いオリジナリティある描き方に惚れまくり。
←部屋にこのポスターまで貼っちゃいました。
(アンソニーウォンの顔が完全に隠れてるのが気に入らないけどこれしかなかった〜)
感想はこちら〜。




1.エグザイル/絆(放・逐)
c0004181_559437.jpg
とにかく大好きなシーンが詰まりまくってるとこうことで
これを一位にしました!
DVDも買って何度も見直してます。
そして何度観てもラストの余韻に浸ってしまう。。。
最近お気に入りはサイモン・ヤムがレストランに登場するシーン。
あの完全にイッちゃってる目というか表情が可笑しくって。
いろいろ観てきて、彼の役者の幅広さにはほんと感心するけど、
このヤムヤムの脂ぎった色気は圧倒的。胸元の花が似合いすぎ(笑)

ちなみに最近インファナルアフェア2もひっさびさに見直したのだけど、
フランシス・ンがどう見ても同じ人にみえない〜
彼もすごい役者だなあ。

話がそれたけど感想はこちら〜。

まだ投票間に合うのかな?あまり観てなくてもベスト3とかでも大丈夫らしいので、
興味のある方はぜひご参加を!
こちらのコメント欄で受けつけてらっしゃいます。
[PR]
by la-panda | 2011-04-23 06:25 | 映画 | Comments(4)
ジョニー・トー祭り、まだ地味〜に続けております(笑)
ええ、読んでくれる人がいなくとも書くのだー!
3部作以外に、エレクションシリーズ、PTUと観てきましたが、
今回取り上げるは、トー作品の脚本を手掛けていたというヤウ・ナイホイの初監督作品のこれ。
c0004181_783410.jpg

とはいってもトーさんプロデュースだけに、
キャストもおなじみの皆さんだし、
独特の映像センスや緊張感は、
まんまトーさん色には違いないんですが、
大きく違うのは主人公が女性!しかも成長物語!(笑)
いや〜新鮮だ、だけどこれかなりの傑作でした。

新人女性刑事のホー(ケイト・ツイ)は
容疑者の監視と追跡を専門とする、香港警察刑事情報課・監視班
に配属された。
コードネームで呼び合う部署で彼女は子豚と名付けられる。
早速わずかな手がかりを元に、宝石店を狙う連続強盗事件の操作が開始される


英題は「EYE IN THE SKY」
日本でもこのタイトルだったらかっこよかったのになあ。。。
これは劇中でサイモン・ヤム演じる監視班のリーダー、ウォン(コードネーム犬頭)
の台詞からきています。

「監視が意味するところは天上の目(EYE IN THE SKY)だ。
全てを詳細に渡って記録しろ」


監視班は街中の様々な人に成り済まし、事件の手がかりをつかんでいく。
犯人を追跡し証拠をつかんだあとは攻撃班にバトンタッチ。
彼らが到着する前に顔がバレないよう、さっと身を引く。
逮捕は彼らの仕事ではないのだ。

とにかく一度にいろんな情報を記憶する能力と洞察力が必要なんで、
人の顔さえ覚えるのが遅い私には到底出来る仕事じゃあございません(笑)

彼らの多くの目と、あちこちに張り巡らされた防犯カメラの目、
このいくつもの目線が次々と切り替わるカメラワークが絶妙です。
そして瞬時に情報を導きだし、また次の行動に切り替わるそのスピード感!
なにより尾行時の、犯人にバレるかバレないかのギリギリの緊張感がたまりません。

このプロ集団のスマートな仕事ぶりが描かれる所は
トー作品のテイストそのままにカッコいいんだけど、
その中に混じる新人刑事ホーの瑞々しさがいいじゃないの〜。
彼女の初々しくも鋭い目線はシャープに、
反対に未経験故の苦悩や弱さは、優しい目線で映されているところがまたいいんだなc0004181_7121297.jpg

特に厳しくも暖かい目線を送る上司、
サイモン・ヤムとの師弟関係にはジーンとさせられちゃう。
いいなあ、私もヤム兄さんに落ちこん時頭ぽんぽんってされたい〜(笑)
ずっとマフィアのドン役ばかりを観ていたので、凄みのあるイメージが強かったけど、
この映画ではえ?っと目を疑うほどのさえないオヤジ風でびっくり(さすが監視班)
こんな人間味ある役も素敵だなあ。

対する宝石強盗犯、影のリーダーがレオン・カーフェイということで、
そう、エレクション対決再び!という構図にもニヤリとさせられたんですが、
レオン・カーフェイもまた
エレクションでのテンション高いキレっぷりとは対照的な
静かな狂気を魅せてくれて楽しめました。
c0004181_775297.jpg

とにかくお見事なクライムサスペンス!そしてやっぱり90分という潔さがあっぱれ!
あまり知られてない作品だと思うけど、トー作品がくどいという人にも(笑)ぜひオススメしたいな。

しかし女性主人公ものを、
こうもスタイリッシュに魅せられるのはこのヤウ・ナイホイ監督ならではなのかも。
彼女の雨の中の奇跡のシーンなんて、ファンタジックで美しかったもんなあ。
トー監督は男達をカッコ良く撮る天才だけど、
女性はそうでもないよね、あまり興味ないのかしらん(笑)
c0004181_6583049.jpg


[PR]
by la-panda | 2011-03-06 07:38 | 映画 | Comments(3)
6人が揃ってる写真がよかったのでこの画像にしてみました。
c0004181_2264873.jpg
香港で黒社会のボスであるブンが何者かに銃撃された
弟のナン(サイモン・ヤム)はボスの護衛として
美容師のグアイ(アンソニー・ウォン)
銃の調達人フェイ(ラム・シュー)
射撃の名手マイク(ロイ・チョン)
店長兼現役組員のロイ(フランシス・ン)
その子分のシン(ジャッキー・ロイ)
の5人のボディーガードを雇うのだが


テーマは題名そのままに
ジョニー・トーらしく淡々と進む展開なれど、
このテーマがラストになって大きなドラマを展開してくれました。
これだけ期待して観てもやっぱりやられた〜って思えるって凄いじゃないか!

1999年の作品でまだメジャーでは無かった頃だからか、
古臭さB級臭さ漂う雰囲気と
安っぽいシンセのBGMが最初は妙に可笑しかったのだけど、
5人が集められ、護衛が始まってからは一気に引き込まれ
ラストまでがあっという間でした。
この安っぽくもしつこいBGM(笑)ってのが、銃撃戦になると緊張感を高めてくれる不思議。
というか銃撃戦においては、私が今まで観た数少ないアクション映画の中でもナンバー1では無いだろうか。
もう10年以上も前の映画なのに。

ボディーガードというだけに、とにかく敵を撃退する事よりボス守るが優先。
敵がみえない(誰かわからない)不気味さと
撃たれない事への動作ってのがなんだかとってもリアル。

5人のフォーメションの組み方と
彼らが打ち合わせも無しにサササッとそれぞれの配置につく姿勢が
もう美しいのなんのって!
あと銃の持ち方もちゃんと両手で、微動だにしないってのも、
近年のドンパチアクションに慣れてるとストイックで萌えるわ〜。
2丁拳銃がお笑いに見えるよ(や、好きですよ「男達の挽歌」笑)

しかもこの映画では派手なカメラの切り替えやスローモーションも無くて、
ワンフレームにきっちりおさめた画で勝負してるところも素晴らしい。
低予算だからかとにかく無駄な部分は削ぎ落としてシンプルであるところが
潔くて良いんでしょうね。(81分だし)

この映画なかなかレンタルに無かったし、
何度も観たいという私的理由でお気に入りの銃撃戦を貼付けちゃいます。
まだ未見で今後観てみようかな〜という方はできれば観ないでくださいませ。
つうか、逆にこれ観たら観たくなるけどね〜(笑)

寄せ集めである5人のボディーガード達が
これまた語らずして打ち解けて行く描写はこの映画でも粋!
ちょっとした場面がラストの一瞬のドラマに繋がってんだよなあと
観たあとにもしみじみしちゃいました。

アンソニー・ウォンの渋い魅力全開はもちろん(ちょっと太いけど/笑)、c0004181_22103430.jpg
「エグザイル/絆」では若風なスッキリした髪型のせいか
若干インパクトにかけてたような気がするフランシス・ン
この映画ではかなりインパクトあり!
感情の出し方が5人の中で一番激しいんだけど、
頼れる熱い兄さん!って感じで良いキャラクターを出してたし、
ボディーガード時の先頭を守る仕草もかっこよかった〜。
あとロイ・チョンは見た目チャラ風なのに一番のプロの狙撃手って感じが出てて上手かった。

というわけで、もういっちょ、大好きな紙くずサッカーのシーンも貼付けちゃおうっと♪
(はい、もちろん自分用でーす/笑)


ああ、やっぱりジョニー・トー作品はいいなあ。
さあ次はあれを観よっかな。
祭りは続くよ続く〜。
[PR]
by la-panda | 2011-02-14 22:24 | 映画 | Comments(4)
とうわけでジョニー・トー監督祭りゆる〜く開催中です。
先日観た「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」
「ザ・ミッション/非情の掟」(1999)「エグザイル/絆」(2006)とあわせて3部作といわれているらしいので(話は別)
とりあえずはここから攻める事にしました。
c0004181_1993387.jpg

クサイよね〜キザだよね〜男ってバカだよね〜と沢山突っ込みながら、
これまたジョニー・トー的男の美学にたっぷり酔いしれさせていただきました〜。

中国返還前のマカオ
ボスを裏切ったウーという男の暗殺を命じられ訪れる二人の男(ブレイズ ファット)
そのウーを守りに来た二人の男(タイ キャット)
やがて始まる銃撃戦だったが、赤ん坊の鳴き声で一時休戦に
5人は幼なじみだったのだ


なんと、脚本らしいものは無いまま、
9ヶ月間の間、即興を繰り返し作られたという本作。
(脚本なしといえばウォン・カーウェイもだよね)
ロードムービーってのもあるけど、
そのせいか全編とおしてユルーい空気が漂ってました(笑)

幼なじみが顔を合わせいきなり始まる緊張感溢れる銃撃戦。
しかし休戦後は和やかムードに。
壊れた家具を組み立てたり皆で食事をつついたり。
最初なんでなんで?と思っだけど、
やがてその関係をストーリーでなく、雰囲気で納得しちゃってる自分がいました。

緊張感とユルさが自然と同居しているのがこの映画の面白いところ。
c0004181_19142223.jpg

この主人公の5人ってのが、
銃の腕は一流で、ポーズも決まってて超カッコいいんだけど、
それ以外はなんとも情けない風ってのが愛すべきキャラになってていいんです。
ボスの命令を非情になって貫けないところとか、
行動や行き先をコインで決めるという、
なんとも行き当たりばったりな行動とか、
仲間と無邪気にじゃれ合うシーン、
頭悪そうな会話(これがたのし〜笑)
金塊を前に夢を語り合う姿は、ただのチンピラって感じだったけど、
最後には無謀にもやっぱり男としてのスジを通すわけですよ。
そしてやっぱりそこには言葉はなく、
雰囲気でわかり合う仲間達。
お約束の死に様。。。
く〜っ、こういう世界観がたまんないです〜。

特にしびれたのはブレイズ(アンソニー・ウォン)がコインを投げ捨てるシーンと、
タイ(フランシス・ン)が女を出して扉を閉めるシーン
両方とも意を決する素敵なシーンだったなあ。

アンソニー・ウォンって、強面顔オヤジで一見華はないんだけど、
独特のユニークさも併せ持つ、
あの哀愁漂う目にやられちゃうというか。
とにかくシブくてかっこいいわ〜。
無邪気な笑い顔もまたかわいいし♪
c0004181_19134432.jpg

メインとなる銃撃戦ですが、
今回は狭い空間を舞台にしたのが多く、その分緊張感も高かった。
小道具と光りの使い方はやっぱり素敵!
ドアやカーテン、舞うコート、
そして面白かったのが空き缶の演出。
銃で打ち上げた空き缶が、宙を舞って落ちる間にカタがつく銃撃戦。
これをスローモーションでスタイリッシュに魅せる魅せる!
もう誰が誰撃ってるのかわけわかんないけど(笑)
絵になる構図といい、いちいちキマル男達の動きにしびれまくりでした。

なんか毎度同じような感想文になっちゃいそうですな(苦笑)
あっ、ストーリーが売りの監督さんではないので、細かい事かいちゃいましたが、
大丈夫ですよね?

さあ次は「ザ・ミッション」が観たいんだけど、なかなかレンタルに置いて無い(涙)
探さなくっちゃ。
[PR]
by la-panda | 2011-02-06 19:25 | 映画 | Comments(8)
映画秘宝の2010年ベスト10にランクインしていたこの映画。
久々に香港ノワールでも堪能しようかな〜ってなノリで借りてきたのですが、
もう男の美学だけで魅せます!といわんばかりの徹底した漢っぷりに感動!
これがジョニー・トーの映像美学というものなら、
ええ、間違いなく、私この監督さん好みです〜〜。
c0004181_343455.jpg

今までジョニー・トー監督の映画を観てなかった自分に喝を入れるとともに、
彼の過去作品を追っかける事をココに誓います(笑)

マカオで娘家族を惨殺されたフランス人のコステロ(ジョニーアリディ)は
偶然出会った3人の殺し屋クワイ(アンソニーウォン)、チュウ(ラム・ガートン)、フェイロク(ラム・シュ)に、全財産をかけて復讐を依頼する。
しかしコステロに残された記憶の時間はあとわずかだった。。。


復讐劇であるのに、主人公がその復讐心を忘れてしまうという
なんとも空しくなるような展開。
しかし復讐という目的を失っても、果たされて行く男の約束。
これが物語をぐいぐい引っ張ってくれます。

言葉はいらない。次第に男達の絆が深まって行く所を
食事のシーンや銃撃のシーンで徐々に観せていくところがニクイっ!
雨の中男達が奇跡的に落ち合えたシーンでの安堵の表情にジーンとさせられたり。
c0004181_2593297.jpg


多少強引なストーリーであったって(笑)いいのですよ、
一本のスジさえ通ってれば!
そう思わせてくれるほど、
復讐、約束、友情、義理人情、、、
フィルムノワールに活きる男のダンディズムみたいなのを
これでもかと格好つけまくりの映像美で描いてくれるので、
もうただただうっとりさせられるのです。

それだけに銃撃戦のこだわりは凄かった。
森の中月夜の銃撃戦
雨のアパート階段での銃撃戦
ゴミ処理場での銃撃戦
4人の立ち位置がいちいち画になるし、
光の使い方は美しいし、
小道具の使い方はユニークだし。
そうこの小道具ってのが実は爆笑ものだったりするんだけど、その緩さもいいんだよな。
(や、もちろん大真面目だったとは思うが/笑)。

c0004181_331129.jpgc0004181_325615.jpg
役者ではアンソニー・ウォンのいぶし銀な魅力が圧倒的でした。
インファナル・アフェアシリーズでもしびれる演技でしたが、
このシリーズの顔でらっしゃるのですね。これは益々他のも観なくてはっ!

もうただただカッコいいしか書いてませんが(いつもの事ですが;)
賛否両論ある終盤の展開、、、私はアリだと思ってます。
コステロを動かしたのは、記憶から蘇った恨みではなく、
心のどこかに残っていた
やるべき事をやり通すという男の信念みたいなものだったのかなと。



ちなみに、脚本が書かれた当初、
コステロはアラン・ドロンの予定だったらしいのだけど、
気に入らなかったのか断ったらしい(笑)
わからなくもないけど、これアラン・ドロンで観てみたかったなあ。
枯れてもなお持ち続ける圧倒的なオーラと色気
きっとラストも納得のキレのある殺し屋を魅せてくれたのではないかなあ。
う〜んちょっと残念。
公式サイトはこちら


[PR]
by la-panda | 2011-02-01 03:18 | 映画 | Comments(6)

フィッシュストーリー

僕の孤独が〜魚だったら〜
巨大さと獰猛さに、クジラでさえ逃げ出す〜

c0004181_16214097.jpg

2012年、彗星が地球に衝突する5時間前。
中古レコード屋でフィッシュストーリーという曲を流す店員。
それはセックスピストルズ誕生の一年前に録音された、
売れないパンクバンド
逆鱗(ゲキリン)のラストアルバムだった。
1975年、1982年、1999年、2009年、そして2012年
5つの時代が紡いたこの曲の奇跡とは。。。


伊坂幸太郎原作×中村義洋監督の2009年のこの作品がまだ未見だったので借りてきました。
「アヒルと鴨のコインロッカー」「ゴールデン・スランバー」の間に撮った作品になるんですね。
出来としても アヒル>フィッシュ>ゴルスラって感じかな。
でも伊坂作品はやっぱり中村さんが撮るのが一番いいのかも。
音楽が地球を救う!なんて大げさな話ではなく、
実際はかなりくだらないのに(笑)、
なぜか観たあと背中を押されたような前向き気持ちになれるという、
不思議な現代のおとぎ話に仕上がってました。

この声は誰かに届くのだろうか?
正義のヒーローっているのだろうか?

そんな青臭い話に、何でも無い日常の出来事で
スカッと爽快に答えてくれてるところが気持ちいい。

キャストがまた最近気になりだした役者さんがたくさん登場♪

森山未來のキレの良いアクションにみとれ、
大森南朋のバンドとの絆に涙し、
高良健吾の繊細でかつ情熱的なボーカリストの姿に惚れ、
濱田岳の弱さを必至で応援したくなり、、、
どの役も皆ピッタリはまってて魅力的でした。
特にこの4人は益々好きになっちゃいましたね〜。
c0004181_16222846.jpg


それにしても80年代のエピソードの
レコードから聞こえる女性の悲鳴とか
1999年ノストラダムスの大予言とか、
私的にはリアルタイムに盛り上がったネタなので懐かしかったなあ。
岩崎宏美の万華鏡とか、何度聴いた事か(笑)

c0004181_16271748.jpg
でもなんといっても1975年の逆鱗というバンドのストーリーが大好き♪
間奏の無音部分に隠された本当の秘密を知ったときに
切なくも熱くなった気持ち。
パンクだねえパンク!(笑)
まあ実際この楽曲が人々の心に響いて地球が救われたわけでは無いのだけど、
このエピの行く末を彼らに教えてあげたいな。

さてその原作では聞こえないその音の部分。
「アヒル〜」ではボブディラン、「ゴルスラ」ではビートルズ、と
実際の楽曲がストーリーと関係して盛り上がったわけだけど、
架空の逆鱗というバンドの音がつまらなかったらそれこそ安っぽくなるわけで。
でもそれに関しては担当した斉藤和義さんお見事!
フィッシュストーリーはカッコいい曲だし、
エンディング曲も素敵で、映画観たあと何回も聴いて浸っちゃいました。



映画において音楽は大事!
だから映画を作る皆さん、無理矢理のタイアップ曲とかはもうやめようではないか(笑)

余談ですが、20世紀少年でキーとなる曲のす〜だらら〜♪はただの歌謡曲だったというか、何も心響くものなかったよなあ。
しかも唐沢君からはロックの匂いが全くしなかったし(爆)
いや私好きですよ、唐沢君。ダイワマンのCMとか好きだし(笑)
[PR]
by la-panda | 2011-01-16 18:59 | 映画 | Comments(4)
おそくなりましたが、今年もよろしくおねがいいたします。
早速2010年の個人的ベストを音楽、映画、ドラマも含めて一気にサクサクっとあげちゃおうと思います!
<アルバムベスト>
c0004181_11384072.jpg

10.EVERYTHING EVERYTHING / MAIN ALIVE
9.NO AGE / EVERYTHING IN BETWEEN
8. KING OF LEON / COME AROUND SUNDOWN
7.SPOON / TRANSFERENCE
6.THE NATIONAL / HIGH VIOLET
5.BROKEN SOCIAL SCENE / FORGIVENESS ROCK RECORD
4.FOALS / TOTAL LIFE FOREVER
3.HURTS / HAPPINESS
2.DEERHUNTER / HALSYON DIGEST
1.ARCADE FIRE / THE SUBURBS


番外 ASH / A-Z VOL.1(アルバムとは違うので外しました でも超お気に入り)

音楽記事をほとんど書かなかった昨年ですが、CDはそれなりに購入していて、特に前半はフジの予習もあってか、結構充実!
順位に深い意味は無いのですが、ARCADE FIREは今一番ライブが観たいバンドということで。
しかし、全体的にダークだなあ(笑)
今まであまり好まなかった渋めオヤジ系ボーカルも増えて来たような(笑)
そしてUK勢が少なっ!3組しか入ってないってのは初めてかも。
新人さんはDRUMSDELPHICも勢いあってお気に入りでしたが、
HURTSの耽美な世界にどっぷり浸っちゃたもので。
それにしてもあまり影響うけてないつもりだったんだけど、
BESTがクロスビート誌と被りまくりで自分でもどうよ?って、ちょっと笑っちゃいました。

<映画ベスト(2010年公開作品に限り)>
c0004181_11413348.jpg

10.ローラーガールズ・ダイアリー
9.ハング・オーバー!
8.コララインとボタンの魔女
7.500日のサマー
6.第9地区
5.月に囚われた男
4.ヒックとドラゴン
3.トイ・ストーリー3
2.インセプション
1.蛮幽鬼(ゲキ×シネ)

蛮幽鬼は舞台作品なので、どうしようか迷いましたが、
最も心揺さぶられたには違いないので思い切って1位にしました。
こうして観るとSFやアニメに偏ってるなあ。
一昨年選んだであろうグラン・トリノのような正統派人間ドラマがない;
ただ観る機会が無かっただけかな。
どうしても子供と一緒に劇場へ足を運ぶ機会が多くなるので、
アニメ系が多くランクインしてしまうけど、
それでもそのレベルはとても高かった!
トイストーリー3はもちろんの事、
実はDVDで観たばかりの「ヒックとドラゴン」があまりに素晴らしく急遽ランクイン!
よくある主人公とドラゴンの友情物語なんだけど、
王道ストーリーをここまで魅力的に仕上げるとは!
とにかくこの良さは観て体感するしかないし、
なにより飛ぶ映画ってのはやっぱり最高なのです〜。
かいじゅうたち〜9<ナイン>もストーリーとしては退屈でも、
映像世界は秀逸だったしね。
子供映画侮るなかれ。

今回はおまけのドラマ部門もいれちゃいます
c0004181_1143714.jpg

モテキ!は主人公のうじうじっぷりにイライラさせられつつも、
森山未来君の演技がおっかしくて、
深夜枠といえどよく出来たドラマだったなあと。
音楽や演出のこだわりにも共感しきり。

演出の細かさではSPECもさすがで楽しかった〜加瀬さんの漢っぷりがたまらない!
ジョーカーはオリジナル脚本だし、設定もよかったと思うけど、
正直脚本演出ともイマイチだったのが惜しい。。。
でも堺雅人さんを主演にしてくれてありがとう票ということでいれました。
はい、そういうことです(笑)

海外ドラマはLOST、モンク、フリンジ、メンタリスト等々、、いろいろ観たけど、
AXNミステリーでやってた孤高の警部 ジョージ・ジェントリー
硬派&骨太ミステリーには惚れたっ!
美しい田舎の景色に荒廃した社会、、、60年代のイギリス北部の雰囲気がたまらない。
そういやNY版life on marsのラストのあまりの酷さに腰抜かしたのも昨年だったなあ;
リメイクとはいえん、ある意味記憶に残るドラマになったかも(笑)

というわけで作品ごとのコメントはほぼ省いて順位のみの手抜き記事ですが、
とにかく、やり終えたどー!(笑)
今年も睡眠時間を削ってでもたくさんの作品にであうようにしたい!
そして少しでも感想を残せたらと思います。


さて一応恒例なので今年の賀状をば
大好きな21世紀美術館内です♪
しかし昨年に引き続き、季節感無視の賀状で申し訳ない;
c0004181_12252022.jpg

[PR]
by la-panda | 2011-01-09 20:11 | 音楽 | Comments(14)

武士の家計簿

堺雅人さん主演の『武士の家計簿』観に行って来ました♪
c0004181_19311942.jpg

平日のファースト上映でしたが、ほぼ満席の大盛況!
そして驚くは観客の平均年齢の高さ!
65歳以上はいってたんじゃないかなあ(笑)
そんなあまり経験の無い劇場鑑賞となりましたが、
皆さんマナーはいいし(いびきかいて寝てる人もいましたが/笑)
場内暖かい雰囲気で観る事ができました。

主人公の猪山直之加賀藩で御算用者を勤める下級武士
そろばんバカと呼ばれるほどの真面目な仕事ぶりで、
運良く評価された直之は異例の出世をすることに。
しかしそんな折発覚したのがなんと猪山家の借金だった。


なぜそんなにも借金が?という点が、映画ではさらっと流していたように思うけど、
原作を読むとよく事情がわかります。
ちなみに原作は、実際に古本屋で見つかったという古文書(ほんとに家計簿だった)を読みほどいた同名の教養新書なんです。

モデルとなった猪山家の年収は今で換算すると、
父信之が約500万、息子直之が700万くらいあったのに、
借金はなんと2500万近くもあったのだとか!

決して道楽をしたからでなく、
出費のほとんどは身分費用といわれるもので、
度々の儀礼行事による、武士同士や親戚への交際費用が半端無かったらしい。
また仕事で江戸へ行き来が多くとも出張費は出ないし、
屋敷の維持費、使用人の給料、お布施、、、その他諸々、
出世するほどに、武士としての体裁を保つ費用が増えていくという、
武家社会特有の事情がありました。

とはいえ、これって現代にも通じるお金の話。
こんなリアルな武士の日常が、チャンバラ世界にもあったんだなあと思うと、
時代劇もとても身近な感じがしますね。

というわけで意を決し家計立て直し計画を実行する直之さん。
細かく家計簿をつけるはもちろん、
一切の家財道具(嫁入り道具からお弁当箱まで)を全て売り払います。
猪山家の大ピンチではありますが、
このあたり結構コミカルに描いていてクスクス笑わせてもらいました。

直之を演じた堺さんは今回笑顔はほとんど封印(笑)。
冗談も通じない感じの真面目っぷりが逆に可笑しく、
そんな旦那さんを支える妻、仲間由紀恵さんの前向きさと、
じいじばあばを演じた中村雅俊さんと松坂慶子さんの、
大げさでないユーモア溢れる演技は微笑ましかったですねえ。
c0004181_19323235.jpg


しかし後半は雰囲気が一転。
直之が息子に厳しい教育を施すシーンがメインに。
家計簿をつけさせ、そろばんと書道をしつけ、少しの甘えも許さない。
やや行き過ぎた感が、やがて確執に発展するのですが。。。

後半は駆け足的だったのと、かかる音楽がなんだかシリアスで、
別にそんな辛く悲しそうなシーンにしなくても、、、と思った所もありますが、
激動の幕末を生き抜いた猪山家を観てて、
節約だけでなく、父と子の絆の中に、
不安な時代をどうのり切るかのヒントがあったんだなあと感じました。
c0004181_19324763.jpg

いつも凛とした父の姿をみせる直之の生き様はどんな時もまっすぐ。
見栄や外聞を捨て財産を売り払っても、
自分に課せられた仕事へのプライド武士の品格だけは持ち続けてるんですよね、
それがとてもかっこよかったです(地味だけど/笑)。

あとこの映画に流れてる品の良さがよかったですねえ。
そろばんを弾く武士達の仕事風景、
家族で囲む食事シーン、
毎朝玄関で見送るシーン、
何度と挿入されるこのシーンが奥ゆかしく美しく映りました。
そろばんを弾く音が、パラパラと降り掛かるように鳴り響くのも心地よかったなあ.

c0004181_19385976.gifそして品といえば堺さん!
大河ドラマでの山南敬助家定でもそうでしたが、
この方、所作がほんとに美しいんですよね〜。
ちょんまげも含め、ほんと時代劇の似合う人だなあとしみじみいたしました。
あれ?やっぱり最後は堺びいきな感想になっちゃいましたか(笑)

こうやって私が時代劇の感想を書くようになったんですから、
日本の俳優さんも好きになってみる物ですねえ(笑)。
[PR]
by la-panda | 2010-12-18 20:23 | 映画 | Comments(8)

ゲキ×シネ 『蛮幽鬼』

劇団☆新幹線の舞台を映像化した、ゲキ×シネ 『蛮幽鬼』
観に行ってきました。c0004181_11104865.jpg
デジタルシネマ上映の為、近場でやってないとわかった時は諦めモードでしたが、
どうしても観たくなりまして。

だって堺雅人さんが殺人鬼の役!
それも笑顔でばっさばっさと人を殺す、な〜んて聞いたら、
黒雅人萌えな者としては観ずにはいられず。

しかしこれははるばる観に行って良かった!
堺さんの怪演はもちろんのこと、
劇団☆新幹線の舞台が、今最もチケット入手が困難な
プレミアチケットであるかがよくわかる、
本当に素晴らしい舞台!
しかもゲキ×シネはそれを17台のカメラによって、
臨場感溢れる舞台をスクリーンに再現!
生の舞台にかなわずとも、
役者陣の魂の入った演技、
アクションシーンの迫力や独特のユーモアも体験でき、
泣いて笑って3時間半があっという間の
最高のエンターテイメントを堪能いたしました。

舞台は遠い昔、島国・鳳来の国
仲間に裏切られ、無実の罪で10年間監獄島に幽閉されていた伊達土門(上川隆也)は、同じく監獄されていたサジと名乗る男(堺雅人)の手助けを経て、脱獄に成功する。
復讐の鬼と化した土門の運命は。。。


これがTheいのうえ歌舞伎なんですね〜
エンターテイメントにこだわった、壮大でケレン味たっぷりな時代劇。
でも完全に異空間のその世界で
描かれるは、やはり誰もが共感できる人間ドラマでした。

復讐の連鎖が起こす悲劇ではあれ、
友情、愛情、信頼、裏切り、
魅力的な登場人物達とその関係性の丁寧な描き方に感動しきり。

復讐だけでつながる土門サジの関係。
サジと同じく暗殺者として育てられた刀衣の生き方とサジの生き方の違い。
そしてかつては愛し合った二人、土門美古都の対決。。。

c0004181_1231652.jpg主役の上川隆也さんカッコ良かったですねえ〜中でも一番人間的で誠実な男だけに、
運命に翻弄されていく姿は痛々しく、物悲しい。
そんな土門の揺れ動く気持ち、見事に表現してらっしゃいました。
殺人スタイルもそんな感情がこもってるように見えるんですよね。
ラストは鳥肌ものでございました。

さてそんな土門に復讐をあおりながら、それを利用していたサジ
はい、ここから長いですよ〜(笑)

まずは登場するなり笑いを取るサジ。c0004181_1227726.jpg
仮面をとり現れたのはどう見ても強そうじゃない、
ニタニタヘラヘラ顔の小柄男。
自分のこと僕って言ってるし、
牢獄から開放されるやいなや、ストレッチしてるし。
こんなさわやかな顔をして殺人鬼?みたいな事を土門(上川さん)にいわれ、
会場爆笑。これ堺ネタとでもいうのかしら。

でもすでにここから堺さんのトリッキーな芝居は始まっていたのです。
終始満面の笑みのサジだけど、
どこか仮面のようにも見える異様なほどの笑顔は
過去最高に気持ち悪く(←もちろん褒め言葉/笑)、
甲高い声で常に人を見下してる感な喋り方に心は無い。
彼にも心の闇があることは後にわかるのだけど、
決して最期までそれを見せる事無く、
あくまで殺人が、人を落とす事が、
楽しくて楽しくてしょうがないの無邪気な笑顔を魅せ続ける。
だから冷血な殺人鬼というイメージとも違うんだなあ。

まあそんな感じで、とにかくいっちゃってるね、この人、、、
的なオーラは漂ってるもんだから、
そう思わせれば、あとは何をしようがそこはサジだから、な説得力あり。
とにかく強いんだみたいな説得力も有り(笑)。

笑顔での殺陣シーンなんかまさにそれで、
堺さんは今まで殺陣をあまりやった事無いらしいけど、
凄い立ち回りにみえてしまうのですよ、これが!!!
もちろん圧倒的に他の役者陣の方がうまいのは素人の私でもわかるんだけど(笑)、
無駄なく少ない動きで相手をひらひらかわし、
道具がなんであれ、片手ひとつきで相手を殺すという殺陣スタイルが、
どこか相手を小馬鹿にしてる感じもでてて、サジらしいかっこよさが出てました。
怪しい笑顔の中に、
ときおり目を見開く表情なんかもあって、それがまた怖いんだなあ。

特に印象的だったのが、宮中に忍び込み、
大王、右大臣それぞれと対話するシーン。
静かなシーンながらも、両者とも引き込まれる演技でゾクゾクさせられました。

結局心のうちを知る事のできないサジという人物については、
いろんな見方があると思うけど、
土門への友情という気持ちは確かにあったと私は思いたい。
少なくともそうであれば彼の最期は救われるのでないだろうかと。
まっサジが美談になったら面白くないけどね。

や〜、しかしこんな堺さんを観られて感激ですよ〜〜〜。
もっともっと、こういう怪しい役を彼にやらせてください!(誰にいってる?)
もう真面目&いい人役では物足りなくなってる自分がいます(笑)

さて、豪華役者陣の共演だけに、どうしても触れておきたい人物達は他にもいっぱいなんですが、
まずは刀衣の早乙女太一さんc0004181_1122756.jpg
まずは女形でのご登場でしたが、あの色気!なんなんすか、あれ。
マジでお美しい〜あれ世の女優が嫉妬しますよ(笑)
そして、なんですか、あの踊ってるかのような殺陣は!
それでいてしっかり地に足の着いた魅せるアクション。
早乙女さんの立ち回りは本当にすばらしかったです。
まだ10代だなんて、恐ろしい。
この人と対決シーンなんて堺さん、さぞかしご苦労されたかと。。。(笑)
だけどそこはキャラの違いがあったので、心配なく見ごたえある対決となってました。

そして稀道活役橋本じゅんさんとその息子稀浮名役山内圭哉さんc0004181_1124191.jpg
ちょうど噂の男を観たあとだっただけに、ついつい二人を追っかけて観てましたが、
卑怯者らしく愛おしきキャラクターでさすがでした。
この人達でてくるとなんだか安心感をえられるのはなんなんでしょう。
迫力の演技はもちろんのこと、
会場を一体化するコール&レスポンンスといい、
アドリブで笑いネタを入れるスマートさといい、
壮大で濃厚なストーリーの中に、ホッとする笑いを沢山いれてくれて楽しかった〜。

橋本じゅんさんは、
最近主演の舞台を体調不良により降板という辛いニュースが飛び込んできたばかりですが、
しっかり回復されて、また復活してほしいですね。

なかなか舞台を見に行けない地方者にはありがたいこのゲキ×シネ
できればもっと上映館増やして欲しいなあ。
ちなみに観に行ったのは長岡ですが、
観た回は私含めて3人だけでした、ああもったいない(笑)。
[PR]
by la-panda | 2010-10-31 12:39 | 映画 | Comments(10)
契約期間:3年
勤務地:月
労働人数:一人
このミッションは、なにかおかしい。

c0004181_18482881.jpgまた愛おしいSF映画に出会えました♪
今年話題だったSF映画『第9地区』の新鮮な切り口もとても面白かったけど、
それと同時期に上映されていたこの映画は、
逆に古風でレトロなSF映画で、しかも制作費は500万ドル、
製作日数33日という超低予算ぶり。

だけどそのチープ感&レトロ感漂う船内や月面、
コンピュータがむしろカッコ良く感じられ、
『2001年宇宙の旅』『ブレード・ランナー』等、
もちろんそれらのオマージュなんだろうけど、
シンプルな音楽も含め
昔のSF好きな私にはたまらない要素がいっぱい。

c0004181_18522765.jpgc0004181_18531980.jpg

なにより密室劇な脚本と、
ほぼ独り舞台のサム・ロックウェルの演技がすばらしく、
映画全体は孤独、悲しみ、切なさ、儚さで溢れていますが、
不思議と良い余韻を残すという、
私にとっては心に残る傑作となりました。

ちなみに監督脚本はデヴィット・ボーイの息子さんで
ダンカン・ジョーンズ
これがデヴュー作なんですって!
公式サイトはこちら

宇宙飛行士のサムは、クリーンエネルギーの資源となるヘリウム3を採掘し地球に送る為、月へと派遣されていた。
しかしあと二週間で契約期間が終了するという頃、
幻覚を観るようになったサムは作業中に事故を起こしてしまう。
基地内のベッドで目を覚ましたサムが観たものは、、、。


SFミステリーとしては定番の○○○○ネタではあるのですが、
この謎解きは早くも前半に訪れ、
むしろその後の心理ドラマに面白さがありました。

あと相棒コンピュータのガーティが、c0004181_1901553.jpg
敵か見方か?のミステリアスな部分も最後まで惹き付けてくれました。
まさに2001年〜でのHAL9000のような存在のガーティですが、
なんと声がケビン・スペーシー
シブくてキレイな声は聞いていてうっとり。
しかもこのガーティにはニコちゃんマークの顔が着いていて、
何パターンかの表情をみせてくれるのです。これがまたなんとも愛らしいのだ。
しばらくはニコちゃんマークを観るとガーティと言ってしまいそう(笑)。


以下ネタバレですので閉じます〜

More
[PR]
by la-panda | 2010-10-24 20:05 | 映画 | Comments(6)