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只今pandaに乗れない生活中


by la-panda
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「スウィングガールズ」

「スウィングガールズ」_c0004181_15223031.jpg先日の吹奏楽の興奮もあってか、「スウィング・ガールズ」観たくなりまして。
「スクール・オブ・ロック」好き、「ウォーター・ボーイズ」好き、「ジャズ」好きなら、多分間違いないだろうと勢いで買ってしまいました。
まあ買うほどではなかったかな〜ってのが正直な感想なんですが、期待どおりの後味爽快な映画でしたね。
ストーリーは単純。とあることから、ビッグバンドジャズの演奏にはまってしまう女子高生達のお話です。
(王道ストーリーである事は読めると思いますが、ネタばれ感想なので、ご注意を)

とにかくラストステージでの「メキシカン・フライヤー」から「シング・シング・シング」にかけての演奏にやられます。
女子高生のビッグバンドってそれだけでも絵になってるんですが、
映画のために1年で修得したという、彼女たちの実際の演奏であったからこそ味があり、心を一つにしてスウィングしている姿は、観ててほんとに気持ちよかった。

彼女たちがジャズについて学んだ事は、「ジャズはスウィングすること」「ジャズは裏拍であること」。なんてシンプルでわかりやすい〜。
横断歩道でジャズの裏拍を発見するところから、一気に大所帯のビッグバンドが出来上がっていくまでのシーンは大好きです。
ここでの信号機で流れるメロディー「故郷の空」がジャズ演奏へと変わり、「メイク・ハー・マイン」へと続く選曲が素敵♪。
他のセッションシーンも印象的で、
川原をはさんでSaxとキーボードの音が出会うシーン、「A列車で行こう」を初めて最後まで演奏できた時の「なんかいぐねえ〜?」のシーン。いいなあ。

そういえば竹中直人演じる先生。典型的?ジャズのうんちくおやじなのが面白いんだけど、(オーディオルームがすばらしい)、実は全くの楽器オンチな所とか、それを皆に言えない所とか、可笑しくもせつなかったなあ(笑)。

全体的に流れてる空気、グタグタなギャクセンス等は、この監督さんの持ち味だと思うんで、そういうのは好きです。
ただ、ビッグバンドやるはめになる過程や発表会に出れなくなるピンチ等、ちょっと説明的すぎたような…。
欲をいうなら、もう少し彼女たちがジャズの魅力にはまり、上達する過程を描いてほしかったかな。
自分はジャズを聴き、演奏をみて、かっこいい!やりたい!て思ったからまたピアノ弾
きたくなったんだけど(全然練習してないけど;)、そういう目標とするモデルってやっぱりあるんじゃないかなあって思うんです。
中でも色物な存在だった、ドラムの子。ダイエットのために始めたわけだけど、あのドラムの上達、きっと裏にはジャズにとりつかれたドラマがあるんだよなあとか想像しちゃう。
ジャズは個のぶつかり合いって言うし。そういう所で少し主要メンバーのキャラが弱い(というか作られてる)印象を持ちました。ズーズー弁は面白かったけど(笑)。

そんな点はあるにせよ、ああ、ジャズって本来こうやって楽しむものなんだよなあって改めてジャズの楽しさを教えてもらえましたね。
劇中の台詞
「すべての人間は2種類に分けられる。スウィングするものとスウィングしないものだ!」が可笑しい。
もちろん、私は前者でいきまっせーっ。「スウィングガールズ」_c0004181_15225858.jpg
「スウィングガールズ」_c0004181_15231495.jpg
監督・脚本:矢口史靖
音楽:ミッキー吉野、岸本ひろし
出演:上野樹理、貫地谷しほり、本仮屋ユイカ、平岡祐太、豊島由佳梨
by la-panda | 2005-04-09 17:13 | 映画