只今pandaに乗れない生活中


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「ニューオーリンズ・トライアル」

c0004181_4474490.jpg法廷もの+演技派俳優人の共演+銃問題ということで、熱い社会派ドラマをイメージしていたら、これが意外にエンターテイメントな作りのサスペンス物で、とても楽しめました。

2年前11人もの命が奪われたニューオーリンズでの銃乱射事件。その犠牲者の家族が銃メーカーを訴えた。
被告の銃メーカーは陪審員コンサルタントを雇い、陪審員を操ることで勝訴しようともくろむが、そこに「陪審員の票を売る」というメッセージが届いて、、、。

聞いた事はありましたが、陪審員コンサルタントという職業、アメリカでは実際に存在するらしいですね。
(陪審員コンサルタントとは、依頼人に有利な陪審員を選定させるため、候補人の生活やその思想を調査するというお仕事)
映画での彼らの仕事ぶりは、盗聴、盗撮から脅しとなかなか派手で(笑)、陪審員をコントロールするためには手段は選ばないという、まさに人権を無視した悪たる存在として描かれています。
なので、原告被告という本筋の戦いよりむしろ、
原告陪審員コンサルタント陪審員の戦いがメインといった風で、その視点が新鮮でした、

いかにも庶民の味方そうな原告弁護人ダスティン・ホフマン
いかにも腹黒そうなコンサルタントトップジーン・ハックマン
いかにも普通の兄ちゃんそうな(笑)謎の陪審員9号ジョン・キューザック
それに陪審員票を売りつけてくる謎の女レイチェル・ワイズまでが加わって、、、
彼らが法廷外で繰り広げる心理合戦や駆け引きはなかなかスリリング。
又はめているようではめられてる、ジーン・ハックマンの目線で話が進行するのも面白い所でした。


お話のキーマンでもある、ジョン・キューザックの演技がなかなかよかったです。
彼の真意はラストまで誰にもわからないのですが、他の陪審員の心をすーっとつかんでコントロールしていく等、なかなかただものではない感じを漂わせていて、その存在は最後までわくわくさせてくれました。
こういう一見地味なんだけど、なにか裏がありそうな役は彼にぴったりですね(笑)。

銃を扱う設定のわりには、重く考えさせられるといった映画でもなく、その点はさらっとしています。
ただ、この映画で描かれたコンサルタントの裏工作ぶりは非現実的なようでありながら、日本でも近く検討されている陪審員制度について考えさせられる、怖い存在でした。
誰もが持つ個人の秘密や弱みにつけこんで来られたら、やっぱり他人様より自分のこととなってしまうわけで。
真実や正義なんて、お金でいくらでも操作できちゃうんだなあと、ちょっとむなしくなったりも。

それでもラストでは、陪審員の票は簡単に動かせるのか?という点において、望みをもって描いていたので、後味はよかったです。

そうそう演技派親父二人(ダスティン・ホフマンとジーン・ハックマン)が直接絡むシーンは少しだだったのですが、なんだかにんまりしちゃいました〜。

監督:ゲイリー・フレダー
原作:ジョン・グリシャム
キャスト:ジョン・キューザック、ジーン・ハックマン、ダスティン・ホフマン
製作年:2003年(米)
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by la-panda | 2005-07-17 05:05 | 映画