PAUL WELLER 「As Is Now」
2005年 10月 17日
年代によりサウンドスタイルを変えてきたポール・ウェラーですが、私のポール・ウェラーのと出会いは80'sのスタイル・カウンシルの「Our Favoritte Shop」でした。
今聴いてもスタイリッシュな音を保っている名盤ですよね〜。
ザ・ジャムの音に触れたのはスタカン解散後。
ちょうどギターロック&ポップを中心に聴くようになった90'sだったので、それもまた凄く刺激的でした。
再びギターを手にしたその後のソロアルバムは、当然使命感のように(笑)買い続けまして、「スタンリー・ロード」「ヘビー・ソウル」あたりはかなり聴き込んだものです。
どの時代のサウンドも魅力的ですが、ソロ以降はこのまま「渋めロック」に収まっていくのかなあと感じてもいました。
毎度前置きが長くてすみません;
フランツに踊らされて、すっかり出遅れましたが、ポール・ウェラー3年ぶり8枚目になるオリジナルアルバムを聴きました。
第一印象、なんて若い!(笑)。
大御所感を吹っ切ったような瑞々しさ、キャッチーな曲というのは無いけど、
歌声もリズムもとてもソウルフルになってて、なんだか聴いててすごく清々しい。
そしてかき鳴らすようなギターがかっちょええ!
1.BLINK AND YOU'LL MISS ITの切れの良さに、いきなりガツンとやられちゃいました。
3.Come On/Let's Go、 8.From The Floor Boars Upも同様、2週間で制作されたというだけある、ライブ感たっぷりな音を聴かせてくれます。
十分しわも増え(笑)、声も渋くなってきてるというのに、シャウトする歌い方はますます若々しくなられてるようで。47歳ですか!いや〜恐れ入りやした。
そしてそして嬉しい事に、スタカン時代を彷彿させる、小刻みなジャジーテイストもいっぱい含まれてるんです。
ホーンやピアノが小粋に奏でる4.Here's The Good News、
イントロからしてもろスタカン風の13.Bring Back The Funk-pts 1&2(アレンジがかっこいい)、ストリングスが美しい14.The Pebble And The Boy。
スタカンファンにはツボをつかれてしまいますね。
あと曲としては10〜11曲目の繋がりが、静かに感動的です。
痛烈なメッセージを込めた10.Savages〜大空を突き抜けるかのように愛を歌う11.Fly Liitle Bird。一つのクライマックスのよう。
今のUKシーンに刺激を受けた音作りや、あえて今まで触れようとしなかった過去の音を自然に鳴らしている点、
一曲一曲が違うスタイルでいながら、ずべてポール・ウェラーらしいアルバムで、
やっぱり好きだなあこの人の音、と実感いたしました〜。
このアルバムを気に入ってか、ポール・ウェラー特集をしている、MUSIC MAGAZINEを珍しく購入。
過去リリースした全アルバムの解説が載ってたのでついつい、ね。
インタビューにて、昨年出したカバーアルバム「スタジオ 150」が新しい発想のきっかけになったような事が書いてあって。
カバーアルバムの部類はよっぽど気に入らないと買わないのですが、う〜ん気になってきたなあ。
あと過去のシングルのジャケも並べてあって、ジャケのアートセンスも堪能。
それぞれ時代の色を感じますね。どれもいいけど、やっぱスタカン時代のセンスは素敵。
by la-panda
| 2005-10-17 16:30
| 音楽