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只今pandaに乗れない生活中


by la-panda
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「イン・ハー・シューズ」


キャメロン・ディアストニ・コレットが演じる姉妹の自分探しストーリー。
この「イン・ハー・シューズ」というタイトルには、
「彼女の立場だったら」という意味もふくまれているらしい。
"私たちは何度もすりむいて、自分だけの靴を見つける”
靴探し自分探しをかけているところが、なんとも洒落ていますね。
いかにも女性にうけそうなこの映画、監督はあの「LAコンフィデンシャル」と同じ人と聞いてちょっとびっくり。
個人的にはハードボイルドな「LA〜」の世界の方が好みですが、意外にも気持ちのいい涙が流せた映画で、期待以上でした。

容姿には自信があるが、難読症で定職にも就けず、フラフラと自堕落な生活をおくる妹マギー。
弁護士として成功しているが、容姿に自信が無く恋愛下手なローズ。
継母に家を追い出されたマギーは姉ローズの家に居候していたが、あることをきっかけに、二人の仲に亀裂がはいる。
行き場を失ったマギーが向かった先は、、、。


キャメロン・ディアスの演技がなかなかにジーンとさせてくれました。
妹マギーは最低女として登場しこちらをイライラさせますが、彼女の不器用な生き方は観ていてなんだかいじらしく。
それだけに、終盤で見せていくキラキラ笑顔はとても眩しく映りましたね。
キャメロン・ディアス、しわも目立ち始めてきましたが、やっぱ彼女の笑顔ははかわいいですなあ。
(ちょっとオーラありすぎて現実味が無いとも言えますが・笑)


キャリアがあっても自分に自信が持てないという姉ローズの悩みはよくわかるというか、悩みとして共感できたのはこちらの方。
でも自分が妹立場だからか、特に後半にいくほど、ついついお姉ちゃん許してくれないかな〜って感じでマギーに感情移入してしまった。
(いや、マギーは弁護のしようがないんだが)
姉ちゃんってのは妹にとっていつまでも頼れる存在であって欲しいんですよね。
私の姉も、保護者であったり、友人であったりととても頼れる存在です。
そしていくつになってもかなわないなあって思う。
そういうのが妹にとってはとても嬉しいことなのです。

しかしなんといってもこの映画で一番魅力的だったのは祖母役のシャーリー・マクレーンではないでしょうか。
あんな可愛くて凛としてるおばあちゃん、憧れるなあ。
彼女もまた過去の痛手を引きずっているんだけど、
その感情が孫達と静かに絡み合っていくところがすごく丁寧に描かれていたと思います。
そしてシニア施設のおじいちゃんおばあちゃん達!
ユーモアを交えながら若い人を受け止める暖かい目線はなんとも心地いい。
若いうちは失敗したって遠回りしたっていいじゃん!ってな前向きな気持ちになれましたね。

前半退屈な所もありましたが、その分後半の爽快感は大きくて、後味のよい映画でありました。
もっと靴を使った遊び心あるシーンがあると、楽しかったかな。

実はこの映画観て、無性に欲しくなったのが、靴じゃなくてジーンズ。
キャメロン・ディアスのジーンズ姿がもうかっこよすぎて。
あんなの反則ですよ!羨ましすぎですよ!キ〜〜ッッッ!
(実は最近ジーンズのサイズがワンサイズ上がってショックをうけている私でした;笑)

監督:カーティス・ハンゾン
脚本:スザンナ・グラント
キャスト:キャメロン・ディアス、トニ・コレット、シャーリー・マクレーン
製作年:2005年(米)
by la-panda | 2006-04-26 02:09 | 映画